レンタルサーバーを選ぶ際に注目したいポイント
レンタルサーバー会社のウェブサイトを見ていますと機能や特徴など様々な説明がなされていて、あまり詳しくない方にとっては「どの項目に着目したらよいか」が分かりません。
そこで選ぶポイントを以下に絞って、説明します。
- マルチドメインに対応しているか
- 無料SSLサーバー証明書
- ストレージ容量100GB以上のSSDか
- 価格
マルチドメインが利用できる
「マルチドメイン」とは一つのサーバーにおいて複数のドメインを運用することです。マルチドメインに対応したサーバーでは、例えば、ご自身が経営するお店のウェブサイトと、個人のプライベートなブログを別々のドメインで運用することができ、効率的な管理ができると同時に経済的でもあります。
「ひとつのウェブサイトしか運営しないから」という
無料のSSLサーバー証明書
「SSLサーバー証明書」とは、ウェブサイトの通信を暗号化するために必要な証明書です。
いわゆる「https」での通信を行う上で必要な仕組みになります。
現在各種主要なブラウザにおいては暗号化されていない「http」での通信時には閲覧者に対して警告や注意喚起を行うものが増えてきました。安心してウェブサイトをご覧いただくためにもはや「https」通信が必須であり、これからウェブサイトを立ち上げる方にとってもぜひ導入していただきたい仕様となります。
「SSLサーバー証明書」自体は、有償、無償で様々なサービスが存在していますが、コスト面を考えて無償のSSL証明書を提供しているホスティングサービスを選びたいところです。
無償だからといって暗号化の強度に差異はありませんので、これで十分です。
容量100GB以上のSSD
パソコンやスマートフォンに「データ容量」があるように、サーバーにもデータを保存できる容量が決められています。
レンタルサーバーでは通常、ウェブサイト領域とメール領域とを合算して容量の制限が設けられています。
運営したいウェブサイトの種類や数、普段やり取りするメールの数や添付ファイルのサイズなど、最適なサーバーの容量はケースバイケースですが、最低でも100GBあれば余程のことがない限り、残り容量の心配をすることはないでしょう。
近年パソコンにおいて、データの記録媒体がHDD(ハードディスクドライブ)からSSD(ソリッドステートドライブ)へ変わりつつあります。
SSDの特徴の一つとして「データの読み込みが速い」点が挙げられます。この特徴がウェブサイトをホスティングしているサーバーにも当てはまります。
ウェブサイトはページのベースとなるHTMLファイルの他、画像ファイルやその他のファイルなど数多くのファイルで構成されており、それら一つ一つのファイルの転送スピードが、ページの表示スピードにも影響してきます。
よって、一般的にはHDDよりもSSDのサーバーの方がウェブサイトの表示速度が速いとされており、レンタルサーバーを選ぶ基準の一つとして注目したい点です。
価格
個人や小規模事業者であればレンタルサーバーにかける費用としては月額1,000円以内を目安にしたいところです。
昨今のレンタルサーバー業界においては低価格化、高機能化が進んでおり、ローエンドなプランでも十分な機能が提供されていることが多く、必要な要件を満たしていればその中の一番安価なプランを選んでも問題ありません。
スタンダードプラン(エックスサーバー)
XSERVER (エックスサーバー) は、エックスサーバー株式会社が提供するレンタルサーバーサービスです。
レンタルサーバーのローエンドサービスとなる「スタンダード」プランはディスク容量300GBもありながら月額費用990円からと大変コストパフォーマンスに優れています。もちろん、WordPressサイトを構築するための仕様を満たしているため、個人ブログや小規模なウェブサイトを運営したい方には十分なスペックです。
スタンダードプラン(さくらインターネット)
1999年設立のさくらインターネット株式会社が運営するホスティングサービスです。
Wordpressサイトを構築するにあたっては、「スタンダード」以上のプランが必要になります。スタンダードプランであればストレージ容量が300GBありますのである程度サイトの規模が大きくなっても十分に対応可能です。
2021年にコントロールパネルがリニューアルされて使い勝手が向上しています。
ベーシック(ロリポップ)
ロリポップは、GMOペパボ株式会社が運営するレンタルサーバー事業です。2001年にサービスを開始し、当時から低価格のレンタルサーバーサービスの先駆け的な存在です。
WordPressサイトを運営するにては「ベーシック」プランがおすすめです。ストレージ容量400GB、MySQL(データベース)の作成上限もなく、2つ目、3つ目のサイト運営が念頭にある方にも最適です。